大学ゼミFAQ

FAQ

ゼミで扱う具体的なテーマ

質問

概要に「地球規模で進行する人口高齢化・・・」とありましたが、ゼミでは、具体的にはどのようなテーマを扱われるのでしょうか。

回答

ゼミで扱うテーマを一言で表すとすれば「グローバル・エイジング」(地球高齢化)です。グローバル化の進化(深化)や技術進歩などによって、これまで一国(社会)内での経済社会活動や国内政策上の問題として捉えられてきた人口高齢化から生じる影響が、国境を越えて国際間で相互に派生し合う時代が到来したことが認識され始めました。1990年半ば以降のことです。日本は、世界で最も高齢化が進行している国の一つであることは、皆さん、あちらこちらで聞かれたことがあると思います。今後一層、「日本は大変だ」と言うことは誰もが口にしますが、日本の高齢化の様々な影響は、アメリカや東アジア諸国など、日本と経済や外交関係の深い国々にも派生していきます。

さらに、日本の「高齢化の波」に10数年遅れて、韓国や中国の日本以上に劇的な高齢化がやってきます。そうした国との関係が深い日本にとって、自国内の高齢化の影響と、周辺諸国で進む高齢化の影響の「ダブルパンチ」を食らう時期が迫っています。ところが、高齢化を国や社会を超えて地域や国際的な文脈も含めて考えようとする「グローバル・エイジング」の言葉や概念は、まだ日本で普及していません。試しにインターネットで検索してみていただければ、すぐに分かると思います。そういった意味では、皆さんは、この分野で日本の先駆者の一人になれるかもしれません。

一つ注意していただきたいのは、私が使っている「人口高齢化」「高齢化」の意味です。「高齢化問題」と書くと、高齢者にかかる問題と理解される方が多いかもしれません。半分正解です。日本(語)では、少子化と高齢化が、それぞれ分類された経済社会問題として捉えられる傾向があり、少子化が子供が減る問題、高齢化が老人が増える問題と理解される方が多いようです。しかし本来の「人口高齢化」は(中学生の社会の時間に「人口ピラミッド)を習いませんでしたか?)、出生率低下で人口ピラミッドの底辺付近がすぼんでくる、寿命延長で人口ピラミッドの頂点付近が膨らんでくる、この二つの要因によって、ピラミッドがツボのような寸胴の形になる、つまり、人口の年齢構造の歪みが、経済、社会、財政、国際関係へ与える影響のことです。従って、私の言葉(そしてゼミのテーマ)としての「人口高齢化」「高齢化」は、この二つの両方を含んでいます。

人口高齢化は、人が生きていく上でのあらゆることに関係します。関係しない分野を探すほうが、むしろ難しいでしょう。個人として学び方、働き方、子育ての仕方、家庭での役割分担、老後の暮らし方などの視点、地域、国、社会、国際間、地球規模などあらゆる地理的な視点、年金や医療など社会保障制度、財政、経済成長、ビジネス、貿易、投資、地政学、国際関係など、あらゆる分野的な視点――これら全てを学ぶことは不可能ですので、ざっくりとした入門編を学んでいただいた上で、自分が最も関心のある地域、分野、視点を探り当ててもらい、そこから自分なりに掘り下げていただきたいと思います。

これまで履修してこられたクラスやキャリア・プランなどと関連して、よりゼミのテーマ、卒論で扱えるテーマについて質問しておられる方がおられましたので、より具体的には、他の回答を参照ください。

私のこれまでの授業について

質問

参考のために先生が外大で他に担当されている講義名を教えて下さい。

回答

2014年度に担当している講義についてお答えします。なお、クラス内で使用したパワポ・スライドを、「大学講義」に掲載していますので参考にして下さい。

  • 月曜2限:専攻英語講読(学部3回)
  • 月曜4限:国際ビジネス・コミュニケーション(前期)(後期)
  • 月曜5限:神戸研究(前期)(後期)
  • 月曜7限:専攻英語講読(二部英米学科4回)
  • 火曜2限:専攻英語講読(学部4回)
  • 火曜4限:研究指導(学部ゼミ4回)
  • 火曜6限:研究指導(学部・二部合同ゼミ3回)
  • 火曜7限:研究指導(二部ゼミ・4回)
  • 水曜3限:キャリアデザイン講座(特別リレー講座)

ゼミ履修に必要な英語読解力について

質問

「英語読解能力は必須」とありますが、どの程度の英語力が求められるのですか?また、英語学科でなくてもゼミ履修することは可能ですか?

回答

難関入試をパスして外大に来られたのですから、基礎的な英語力や知的なポテンシャルについては、皆さんを信用しています。履修選考合否やゼミの成績評価を、英語力の差そのもので判断することはありません。英語力を強調する訳は、日本で「グローバル・エイジング」が普及していないために、良い文献の多くが英語で書かれているからです。ですから、リーディング課題や卒論リサーチで相当な英語運用能力が必要ですが、「少し苦手だな」と思われる方は、他の学生よりも多くの時間を予習に費やしたり、私や他の学生に頻繁に質問に来られたり、助けてもらったりと、そうしたやる気や覚悟を持ってゼミに参加してもらいたいということです。

少しイメージをつかんでもらうために、日本、韓国、中国の高齢化を扱ったものを、サンプルとしてピックアップしました。人口学、経済学、社会保障制度などの専門用語は慣れですので、今すぐに分かる必要はありませんが、ざっと目を通してみて、なんとなく分かるか試してみてください。

“Meeting Japan’s Aging Challenge”(後半部分に収められた記事)
http://www.kkc.or.jp/english/activities/publications/economic-currents69.pdf
“The Aging of Korea”
http://csis.org/files/media/csis/pubs/070321_gai_agingkorea_eng.pdf
“The Graying of the Middle Kingdom”
http://csis.org/files/media/csis/pubs/grayingkingdom.pdf

就職活動期間中のゼミについて

質問

3回の後期から4回にかけて就職活動がありますが、この間のゼミはどうなるのでしょうか?

回答

私は出席を重視するほうですので、就職活動であれ、別の理由であれ、できる限りゼミ出席を優先して下さい。しかし、それは就職セミナー、会社訪問、部活の試合などに行ってはいけないと言う意味ではもちろんありません。会社訪問のアポを取る際など、スケジューリングで自分の都合をある程度考慮してもらえるような際に、敢えてゼミと被った日時にするのは控えて欲しいということです。また、中には大学院進学希望者もいるかもしれません。就職活動が理由であればいくらでも休めるが、その他の理由は欠席扱いでは、大学院進学希望者にフェアではありません。どうしても就職活動で欠席が続く場合には、追加で何か課題をやっていただくかもしれません。

一方で、私のゼミは、就職活動を重視するゼミでもありたいと思っています。就職希望業界が直接高齢化のテーマと関係するかいないかに関わらず、私からできる限りのサポートもさせていただきますし、ゼミ生の皆さんの間でも、活発に情報の共有、意見交換などをしていただきたいと思います。

私自身は、神戸外大を卒業した後、アメリカの大学院へ留学、そのままあちらで就職活動をし、ワシントンDCで8年間働いてきた経歴を持っています。要するに、日本で学部新卒者のする就職活動をした経験がありません。エントリーシートの書き方や、入社試験の一般的な1次、2次のパスの仕方、そういった点の助言はできないかもしれません。一方で、商社、金融、ファイナンシャルサービスを始め主に国際的にビジネス展開をし、東京に本社を置く日系、外資等の会社経営者の方々とは、高齢化とビジネス戦略の観点から、長年お付き合いさせて頂いていますので、必ずしも外大OB・OGでなくても、訪問先を紹介することはできます。ゼミ生の皆さんと会社訪問ツアーに出かけるのも一案かもしれません。

履修しておくべき分野について

質問

概要には「経済学、経営学、国際関係学、人口学、社会保障制度論等を履修した経験があれば理解が早い」とありました。私は現在、ミクロ/マクロ経済学を履修していますが、経営学や国際関係学などの知識は全くないのですが、大丈夫でしょうか。

回答

概要に履修済みであれば役立つ学問領域として経済学、経営学・・・等を挙げました。これら全ての分野を学んでいる方はいないと思いますが、これらのうちどれか二つくらいを学んだ経験があるのが理想的です。中でも最も重要なのがマクロ経済学です。一般教養でマクロの入門を一通り学んでおいていただければ、残りの分野は、ゼミが始まって課題リーディングで頑張って学んでいただければ大丈夫です。

では、マクロを学んだ経験が無ければ全くクラスに付いていけないのかというと、そういったことでもありません。これも同じく頑張り次第で何とかなります。私のゼミは、学者養成を目的にした大学院レベルのゼミではありませんので、特に3回生の間は、それぞれの分野の学術理論をあまり専門的に掘り下げ過ぎないよう、必要最低限度の知識を得てもらおうと考えています。

重視するのは、知識をどれくらい持っているかということよりも、必要最低限までの知識をしっかりと習得していただいた上で、高齢化の影響によって生じる問題性を自分なりに読み解く力、自分の認識、理解、考えを整理しながら、最終的にそれらを卒論執筆やプレゼンテーションの機会を通して発信する能力を付けていただくことです。 4回生になって卒論に取り掛かっていただく段になって、高齢化問題を経済学で読み解く(分析する)知識をベースに、皆さんそれぞれの関心にあわせて卒論テーマを選んでもらいます。テーマによって自ずと財政、社会保障制度、経済成長、国際関係など、必要な学問分野の比重が変わってくるでしょう。

具体的な卒論の書き方とテーマについて

質問

卒業論文は英語ですか?日本語でも可能ですか?卒論のテーマは具体的にどのようなものがありますか。先輩達の取り組まれたテーマを教えてもらえますか。

回答

中嶋ゼミでは卒論執筆は必修ではありません。4回生前期に、「卒論」「卒業レポート」のどちらを執筆するのかを選択していただきます。「卒業レポート」とは、卒論の約半分程度の長さ、卒論のような追加単位はありません。使用言語は、日本語、英語、どちらでも結構です。例として、先輩ゼミ生(2013年3月卒業の中嶋ゼミ第1期生)の卒論テーマを下に挙げます。

  • 東京ディズニーリゾートと少子高齢化
  • 高齢化社会における金融知識の重要性
  • 子ども服業界の変革—少子化を生き抜くために~
  • 介護と保育の一体化施設の設立案
  • 日本におけるワーク・ライフ・バランスの見直し—日本モデルと北欧モデルの比較
  • 日本の高齢化と移民政策の将来
  • 少子高齢化社会における働き方の見直し—ワーク・ライフ・バランスの整った職場環境へ
  • グローバル化する企業の人的資源菅理
  • 海外不動産投資を始める理由 ・海外進出における中小企業が必要とする支援策とは
  • 増える空き家と地域コミュニティー

パワーポイントでのプレゼンについて

質問

概要に「パワーポイントを使ったプレゼンテーション能力は必須」と書かれていましたが、どの程度できなければいけないのでしょうか。

回答

パワーポイントを使ったプレゼンテーション能力は、メールでコミュニケーションができたり、インターネットでリサーチができたりと同じように、今後、できて当たり前の能力なってくるでしょう。ゼミ生の皆さんには、是非身につけていただきたいと思います。概要に「必須」とは書きましたが、自由自在に使いこなせる学生しかゼミに受け付けないと言う意味ではありません。こうしたものは、「習うより慣れろ」ですので、必要に迫られて触り続けていると、案外使えるようになるものです。

ゼミを卒業していただくまでに、私や他の学生から教えてもらいながら、少しかっこよくプレゼンできるくらいの能力を身につけてもらえれば、それも一つ中嶋ゼミで学んだことになるでしょう。あまりプレッシャーに感じていただく必要はありません。

ゼミのイベントについて

質問

ゼミ合宿、勉強会、飲み会等、交流会のようなものは予定されていますか?

回答

私のゼミは2011年度に新設され今年6年目を迎えた新しいゼミですので、恒例行事はありません。例年、学年毎に不定期で飲み会やBBQなどが開かれています。秋以降の就職活動期には、3〜4回生の縦会を開催し、4回生が就活経験について自身の体験報告やアドバイスしてくれます。2016年3月から、淡路島にあるウェステインホテル淡路で春休み中の2月末に、新ゼミ生歓迎と卒業生の送り出しを兼ねて、2~4回生合同の1泊2日の合宿をスタートしました。半日の勉強会に加え、豪華なビュッフェ、まったりとした部屋飲み会、淡路夢舞台の散策など、大変好評でした。今年(2017年2月末)も実施予定です。

留学に対する対応

質問

4月から休学して1年間留学するか、9月から交換留学に行くことを考えています。先生のゼミでは、こうした点は、どのように配慮していただけるでしょうか。

回答

私も神戸外大在籍当時、2回生と3回生の間で一年間休学して、アメリカ・ボストンへ留学した経験があります。私の場合には、2回生の秋に、履修希望するゼミの先生に留学から帰ったらゼミに入れて欲しいといお願いしに行き、先生からの承諾を得ました。留学から戻った際にもう一度挨拶に伺って改めてゼミに入れてもらうようお願いし、履修届けを出しました。

私のゼミは 2011年4月に新設されたばかりですが、留学・休学される方には、柔軟に対応していきたいと考えています。例えば、帰国時期が遅めの方には、現地とスカイプでつないで相談にのったり、アメリカでは、知人を紹介して企業訪問(インフォメーション・インタビュー)に行っていただいたこともあります。

2016年度の実績からしますと、3・4回生で所属する31名のうち、大半の方が長期留学の経験者(または、現在留学中)です。行き先は、アメリカ、カナダ、イギリス、中国、ロシアなどです。

実際に受講できる人数について

質問

私は先生のゼミが第一希望ですが、他にも希望者は多数いるのでしょうか。募集人数に10名程度とありますが、漏れてしまう確率はどれくらいでしょうか。

回答

例年、多数の方に応募していただいています。履修選考の競争率は、学部で2~3倍、二部はほぼ定員通りで、倍率は1倍か少しそれを上回る程度です。